公務員のスト

今日はリヨン市の公務員組合によるストで、舞台裏スタッフの殆どを公務員が占める為、混乱を予想した劇場側の配慮で、今日の舞台でのリハーサルは中止となった。お陰で、今日はお休み!
僕だって一応、「準」公務員なのだけれど(何故かと言うと僕らアーティストは終身雇用ではないから)、組合には属していない。大体、フランスに於ける外国人の立場は微妙だ。中にはフランス人と同じ様に組合活動をしている人もいるらしい。勿論、組合活動は労働者に与えられた権利であるけれど、滞在許可証を受けて働く(+住む)という事は、云わばフランスの国政なり各都市の市政に同意をしているという事と同じ事なのだ。
そして、働く為には契約書が存在して、誰しも契約書に記された条件に同意をした上で仕事を得ているわけだから、その改善や賃金の値上げを要求してストをするのは理解に苦しむところがある。雇用主にしてみたら、契約書に同意した筈の労働者にストをされては仕事が滞るばかりで、全く堪ったもんじゃないだろう。「飼い犬に手を噛まれる」とはこの事かも知れない。
人それぞれ考え方は色々だろうけど、僕は雇用主の方に同情してしまう…。

カテゴリー: 日記・コラム・つぶやき タグ: パーマリンク