ミラノで友達と再会

ミラノ・ドゥオーモ
トリノでの公演を無事に終えて、昨日リヨンに帰って来ました。

しかし、リヨンへの復路は皆んなと一緒にバス移動ではなく別行動。折角なので久し振りにミラノへ友達に会いに行って、飛行機を乗り継いで帰って来ました。

日曜日の朝、ホテルをチェックアウトし8時の列車でミラノへ向かい、友達とは10時にドゥオーモ広場で会う約束をしていました。
駅で指揮者のダニエレに偶然会ったのですが、彼は同じ列車でミラノの自宅に帰る、僕は友達に会うと話していたら、丁度、10分の遅延の案内が電光掲示板に表示され、間髪入れずにダニエレが「イタリアへようこそ!」と皮肉混じりに奇声を発しました。イタリアでは遅延は珍しい事ではないという事の現れですけど、後に、まさかそれがピアチェンツァ付近での線路故障が原因と分かり、その影響で長距離路線が全線ストップしてしまい1時半も遅れが出る事になるとは夢にも思いませんでした。

9時を過ぎた時点で先発の7時半発のナポリ行きがまだ出発していなくて、一体いつになったら自分たちの列車が出発するのか分からなかったので、果たして友達に会うことができるのか、もしかしたら飛行機にも間に合わないのではないかと焦り始めてました。

9時10分頃に復旧作業が終わり徐々に運転が再開されると、ナポリ行きの列車を追い掛けるように、トリノを出発したのが9時23分。本来ならもうとっくにミラノに着いている時間です。しかし、この程度なら時間を逆算して、たとえ時間は短くなってしまっても友達に会うことができるし、飛行機にも間に合うだろうと予測できたので安堵しました。

今回、噂に聞いていた高速鉄道 Frecciarossa を初めて利用しましたが、昔は2時間以上掛かっていたトリノからミラノの移動が、たったの1時間しか掛からなくて本当に驚きました。また、ビジネスクラス以上には軽食と飲み物の無料サービスが含まれており、遅延で焦っている気持ちを落ち着かせるのにも嬉しいサービスでした。

ミラノ中央駅着の予定時刻が分かると、車内から改めて友達にメッセージを送り待ち合わせ時間を10時45分に変更していたのですが、また少し遅れて、到着は10時半を過ぎていたので微妙な時間になっていました。
加えて、地下鉄へ向かう通路でどういう訳だかパスポート・コントロールがあったんですよ! あれってランダムに誰彼構わず捕まえて職質するような感じでやってるものなのでしょうか? 因みに、僕の他にも止められた人が数人いたので、僕だけが止められたというわけじゃありませんよ(笑)。
この不意の足止めの所為で目の前で地下鉄を1本逃してしまう羽目になり、更に数分遅れてしまいました。まあ、でもここまで来ればもう少し!あとは確実に待ち合わせ場所に向かうだけだったので、この時点では不思議と落ち着いていました。

以前は地下鉄でミラノ中央駅からドゥオーモ広場まで行くには地下鉄を一度乗り換えなければならなかったのですが、直接結ぶ路線が開通し、今は市内合計5路線も地下鉄があって、更に増設中ということなので市内の移動がとても便利になりましたね。

無事に感動の再会を果たし、ドゥオーモ広場近くのバール(カフェ)でお互いの近況などを話したりして過ごした後、ここは昔何だったのがこんな風になったとか、僕はここで歌ったこともあるとか色々な話をしながら近くを歩きました。
何しろ、最後に会ったのは約25年前、うちの娘が生まれた年に家族皆んなで遊びに行って以来です。子供達も成長し、その分、自分たちも年を取ってしまいました(^^;
でも、ずっと手紙やメール、メッセージ等で近況を知らせあっていたお陰で、ミラノとリヨンとで距離的には遠く離れていても心ではずっと繋がっている感覚がありました。

列車の遅延がなければもっと長く一緒にいることができた筈で、まだまだ積もる話もありました。しかし、帰りの便の時間が迫っていたので、別れを惜しみつつ、また会いに来る約束してミラノを後にしました。

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