鰯のベッカフィコ風

Sarde a beccafico鰯は年間を通して殆どいつでも売っているので、我が家の食卓によく上る食材の1つです。フライや蒲焼きは勿論、トマトと一緒に煮込んでパスタソースになったりもします。
今回はイタリアンの「鰯のベッカフィコ風」 “Sarde a beccafico” を作りました。ベッカフィコ “beccafico” は日本語でニワムシクイと言う小鳥のことです。皿に盛り付けた形状が、「ベッカフィコが尾を立てて餌を食べているように見える」ことからこの名前が付いたみたいです。

簡単に作り方を説明します。①鰯で巻く具となる材料は、ニンニク、松の実、干しブドウ、イタリアン・パセリ。これらを予めオリーヴ・オイルを敷いてフライパンで狐色に焦げ目が付くまで炒めたパン粉と共に炒め、塩、胡椒、砂糖で味を付けておきます。②それを鰯で巻いて楊枝で止め、耐熱皿に並べます。この時、ロリエの葉を間々に挿み入れます。③これを200℃のオーブンで10分程焼いたら一旦取り出します。④そこへレモンとオレンジを絞ったジュースをかけて、更に5~7分焼いて出来上がりです。

具に、松の実や干しブドウも使っている所為でしょうか、ちょっと面白い味&食感がします。レモンとオレンジの良い香りが、いかにも南イタリアを思わせます(^^)
今回は開いてある鰯をうっかり買ってしまったので、ベッカフィコの尾になるべき尾ひれが既に切り落とされてありました。だから、こうやって写真を見る限りでは「ベッカフィコの丸焼き」に見えちゃいますね。でも、お味の方は同じですよ~(^^;

因みに、鳥類学者としても知られる20世紀フランスの作曲家オリヴィエ・メシアンが、「ニワムシクイ」 “La Fauvette des jardins” と言うピアノ曲を書いています。彼の最高傑作の1つと言われていますが、技術的にとても難易度が高く、僕のレパートリーに入ることはないでしょう(笑)。

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