FAX電話

一昨日の夜、約5分くらい停電があった。娘は真っ暗になって怖いと泣き叫ぶし、稼働中だったデスクトップPCは消えてしまい、それまでの作業が台無しになった。こんな時はやっぱり「無停電電源装置(UPS)」があったら良かったと思うのだが…。
数分後電力が戻り、ビデオデッキ等のタイマー付きの機器を修正していくと、1つだけどうにもこうにも動かないものが現れた。そう、FAX電話だ。
僕がまだミラノに住んでいた頃に購入したものだから、かれこれもう12年くらい経つ年代ものだ。当時はまだイタリアでは一般的ではなく安いものでも10万円位だったけれど、思い切ってパナソニック製にした。それ以来、一度も故障することなく使っていた。それなのに、一昨日はブ~ンという奇怪な音を立ててエラーの連続で、留守番電話機能が使えない状態だった。どおりで昼間、着信はあったのにメッセージが残っておらず、エラーランプが付いていたわけだ。
高い買い物だったけどもう十分元は取ったと諦めて、昨日は仕事の後、量産店を覗いてみた。でも、昨今のPCの普及の波に押されてかあまり種類がなかった。店によってはもう陳列されていないところすらあったくらいだ。
結局、大体の目星は付けたけれど買わずに帰宅。そして夕食後、どうせ捨ててしまうのならば…と思い、分解してみると、モーターを回すゴム状のベルトが切れていた。恐らく、去年のあの猛暑で乾いて弾力性を失い、脆くも切れてしまったのだろう。それにしてもよく昨日まで持ったと感心するけれど、取り出して触ったらポロポロとくずれた。幸い、普通の輪ゴムと大きさも同じだったので、代用して事なきを得た。
慌てて新機を買わずに良かったとホッとした一瞬だった…。

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