今日のリヨン・オペラ座は、午後にベルクの歌劇「ヴォツェック」のKHPが行われます。
※ 写真は、オペラ座の地下5階にあるリハーサル室にて行われた立ち稽古の際に撮影されたもの。こちら側を向いて写っているのは、左からヴォツェック役のステファン・ドゥグー、リヨン・オペラ座の総監督であり演出家のリシャール・ブリュネル、マリー役のアンバー・ブレイドです。
今日のリヨン・オペラ座は、午後にベルクの歌劇「ヴォツェック」のKHPが行われます。
※ 写真は、オペラ座の地下5階にあるリハーサル室にて行われた立ち稽古の際に撮影されたもの。こちら側を向いて写っているのは、左からヴォツェック役のステファン・ドゥグー、リヨン・オペラ座の総監督であり演出家のリシャール・ブリュネル、マリー役のアンバー・ブレイドです。
こちらこのところのリヨンは、昨日・今日と天気が良くて秋晴れのような空模様。
今日は日中最高気温が25℃まで上がる見込みですが、週末から来週は雨模様が続くようなので、また肌寒くなりそうです。
さて、リヨン・オペラ座は、ベルクの歌劇「ヴォツェック」の舞台稽古が始まりました。写真は第二幕第三場の舞台。
稽古のシフトがこれまでの午前・午後から午後と夜になったので、午前中を家の用事などに有効利用することが出来て色々と助かります(^^)
トリノでの公演を無事に終えて、昨日リヨンに帰って来ました。
しかし、リヨンへの復路は皆んなと一緒にバス移動ではなく別行動。折角なので久し振りにミラノへ友達に会いに行って、飛行機を乗り継いで帰って来ました。
日曜日の朝、ホテルをチェックアウトし8時の列車でミラノへ向かい、友達とは10時にドゥオーモ広場で会う約束をしていました。
駅で指揮者のダニエレに偶然会ったのですが、彼は同じ列車でミラノの自宅に帰る、僕は友達に会うと話していたら、丁度、10分の遅延の案内が電光掲示板に表示され、間髪入れずにダニエレが「イタリアへようこそ!」と皮肉混じりに奇声を発しました。イタリアでは遅延は珍しい事ではないという事の現れですけど、後に、まさかそれがピアチェンツァ付近での線路故障が原因と分かり、その影響で長距離路線が全線ストップしてしまい1時半も遅れが出る事になるとは夢にも思いませんでした。
9時を過ぎた時点で先発の7時半発のナポリ行きがまだ出発していなくて、一体いつになったら自分たちの列車が出発するのか分からなかったので、果たして友達に会うことができるのか、もしかしたら飛行機にも間に合わないのではないかと焦り始めてました。
9時10分頃に復旧作業が終わり徐々に運転が再開されると、ナポリ行きの列車を追い掛けるように、トリノを出発したのが9時23分。本来ならもうとっくにミラノに着いている時間です。しかし、この程度なら時間を逆算して、たとえ時間は短くなってしまっても友達に会うことができるし、飛行機にも間に合うだろうと予測できたので安堵しました。
今回、噂に聞いていた高速鉄道 Frecciarossa を初めて利用しましたが、昔は2時間以上掛かっていたトリノからミラノの移動が、たったの1時間しか掛からなくて本当に驚きました。また、ビジネスクラス以上には軽食と飲み物の無料サービスが含まれており、遅延で焦っている気持ちを落ち着かせるのにも嬉しいサービスでした。
ミラノ中央駅着の予定時刻が分かると、車内から改めて友達にメッセージを送り待ち合わせ時間を10時45分に変更していたのですが、また少し遅れて、到着は10時半を過ぎていたので微妙な時間になっていました。
加えて、地下鉄へ向かう通路でどういう訳だかパスポート・コントロールがあったんですよ! あれってランダムに誰彼構わず捕まえて職質するような感じでやってるものなのでしょうか? 因みに、僕の他にも止められた人が数人いたので、僕だけが止められたというわけじゃありませんよ(笑)。
この不意の足止めの所為で目の前で地下鉄を1本逃してしまう羽目になり、更に数分遅れてしまいました。まあ、でもここまで来ればもう少し!あとは確実に待ち合わせ場所に向かうだけだったので、この時点では不思議と落ち着いていました。
以前は地下鉄でミラノ中央駅からドゥオーモ広場まで行くには地下鉄を一度乗り換えなければならなかったのですが、直接結ぶ路線が開通し、今は市内合計5路線も地下鉄があって、更に増設中ということなので市内の移動がとても便利になりましたね。
無事に感動の再会を果たし、ドゥオーモ広場近くのバール(カフェ)でお互いの近況などを話したりして過ごした後、ここは昔何だったのがこんな風になったとか、僕はここで歌ったこともあるとか色々な話をしながら近くを歩きました。
何しろ、最後に会ったのは約25年前、うちの娘が生まれた年に家族皆んなで遊びに行って以来です。子供達も成長し、その分、自分たちも年を取ってしまいました(^^;
でも、ずっと手紙やメール、メッセージ等で近況を知らせあっていたお陰で、ミラノとリヨンとで距離的には遠く離れていても心ではずっと繋がっている感覚がありました。
列車の遅延がなければもっと長く一緒にいることができた筈で、まだまだ積もる話もありました。しかし、帰りの便の時間が迫っていたので、別れを惜しみつつ、また会いに来る約束してミラノを後にしました。
こちらトリノはとても良い天気です。
昨日はストライキでどこにも行きませんでしたが、今朝は中心部まで行ってみました。
地下鉄でポルタ・ヌオーヴァ駅まで行って驚いたのが、駅前から中心部へ通じる道の物凄い人集りです。
近付いて行くと、”SALONE AUTO TORINO” の垂れ幕があちこちに見えました。どうやら昨日から明日15日までトリノ・オート・ショウが開催中のようです。
40種を越える数々の新車、名車の展示はもとより、公道には柵が設けられていて、そこを凄いエンジン音と共にF1やラリーに使われるスポーツカーが次々走るというイベントも!
フィアットを中心とする自動車工業の拠点であるトリノならではですね。しかも5年振りの開催という事なので、これだけの賑わいも納得です(^^;
そして今夜は、ラヴェルのバレエ音楽「ダフニスとクロエ」のトリノ公演。
アウディトリウム・ジョヴァンニ・アニェッリ〜リンゴットにて、21時開演です。
これに先立ち19時からは、オーケストラだけのコンサートもあり、そちらはカミーユ・ペパンの「天上の水」とシェーンベルクの「ペレアスとメリザンド」というプログラムです。
14時にリヨンを出発して、19時20分にトリノに到着しました。
昨年8月にモーリエンヌ渓谷で起こった地滑りにより、フランスとイタリアを結ぶ鉄道網に支障をきたしており、現在、パリ⇔リヨン⇔ミラノを結ぶ高速鉄道が運行していません。それで、今回は残念ながらバス移動だったんですよ! いや〜長い道のりでした(^^;
今回はミラノとトリノで開催されるフェスティバル、MITOセッテンブレ・ムジカに出演の為のイタリア滞在になります。
オーケストラは既に今夜ミラノでコンサート。そして、明日はここトリノでのコンサートです。
トリノに来るのって、もう30年振りくらいになりますかね。
当時、レージョ劇場のスタッフに友人がいたのでオペラを見に来たり、遊びに来たりと、何度か訪れたことはあったんですけど、今回滞在するホテル(写真)の近辺は殆ど知りません。
ここは1920年代からあったフィアットの工場の一部を改装して作られたヒルトン系のホテルみたいです。
今日はトリノの市内交通網が24時間ストライキで地下鉄もバスも動いていないので(奇しくも『13日の金曜日』ですね)、中心部まで徒歩で行くのは体力的にちょっとキツイし今夜は大人しく過ごします(笑)。