今日のお昼はプロヴァンス風

今日はゆったりと一日過ごしました。月曜日は休みの美術館が多いんですけど、タピスリー美術館は開いているのを知っていたのでランチの前に行ってみました。
ランチは折角なのでプロヴァンス料理が食べたいじゃないですか。ところが、観光客相手のレストランやブラスリーは、今日のメニューは、別にエクスじゃなくても他所でも食べられるような物ばかりだったので、結構探してしまいました(^^;

タピスリー美術館の窓から...タピスリー美術館はサン・ソヴェール大聖堂とアルシェヴェシェ劇場の間、大司教館の2階にあります。主に17~18世紀に仏ピカルディー地方のボヴェ Beauvais で織られたタピスリーが展示されていますが、残念ながらここも館内は撮影禁止なので、窓からアルシュヴェシェ劇場を撮ってみました。
そう言えば、今夜はもうすぐ「ドン・ジョヴァンニ」がライブ中継されるんでした!

ファルシのプロヴァンス風「ファルシのプロヴァンス風」は、
丸ズッキーニ、トマト、そしてマッシュルームのファルシにルコラのサラダが添えてありました。写真だとちょっとしか量がないように見えるかもしれませんが、実際は結構なボリュームがありましたよ。マッシュルームはあの巨大マッシュルームです。肉厚で食べ応えがありました!
プロヴァンスのロゼもとても良く合いましたよ~(^^)V
あと、ローズマリーの葉が突き刺さった焼きトマト(写真奥)は、皿が運ばれて来た時ちょっと笑っちゃいました。何もあんなに刺さなくてもいいのに…。

タルト・タタンデザートは「タルト・タタン、バニラ・アイス添え」。基本、リンゴが好きですからね(^^)
温かいタルトと冷たいアイスクリームのハーモニーと言うか、メリ・メロ “méli-mélo” (仏語で「ごちゃ混ぜ」の意)がタマリマセン(笑)。

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噴水の街

ストラヴィンスキー「ナイチンゲールとその他の寓話」の初日は、スタンディング・オヴェーションの大成功を収めました。そして、今日の夕方は2回目の本番です。
オペラ座の一部のメンバーは今日の終演後、バスでまたリヨンに一旦帰ることになっていますが、どんなに早くても出発は20時。移動は夜間なので高速道路はそれほど混雑していないと思いたいですけど、向こうに着くのは夜中になることは確実です。しかも、昨日からフランスは夏休みに突入し“民族の大移動”が始まっているので、実際のところは予想が付きません。
こうしたちょっと無茶な移動による疲労も考慮して、僕はエクスに残ることにしました。来週はストラヴィンスキーの本番の合間に、「ポーギーとベス」のリハーサルもありますから、今現在のコンディション維持は必須です(^^;

さて、エクスはその名が示すように、水の街です。そして、街の至る所に噴水があります。流石、ローマ帝国の都市だけの事はありますね。全部で100以上もあろうかと言う泉や噴水をここに掲載することは無理なので、その内の幾つかを紹介します。

ロトンドの噴水エクスのほぼ中心に位置するド・ゴール広場にあるロトンドの噴水。この町最大の噴水です。真ん中に建つ3体の像は、「正義・農業・芸術」を意味するそうです。

温水の噴水ロトンドから東に向かうメイン・ストリート、ミラボー通りにある苔むす「温水の噴水」 “Fontaine d’eau chaude” は、23℃の温水が出ると言うので触ってみたんですけど、全然温かくありませんでした。冬季限定なのか、それとも暑過ぎて感じないのかな…。

ルネ王の像ミラボー通りの一番奥に建つ「ルネ王の像」。右手にはステッキ、左手にはブドウの房を持っているそうですが、王によってプロヴァンスの地にブドウがもたらされ、後にワインの製造が始まったそうです。
勿論、この下にも小さな噴水がありますよ(^^)

4頭のイルカの噴水ミラボー通りの南側、マザラン地区にある4頭のイルカの噴水。イルカなのに良く見ると鱗があると言う変わりものです(笑)。

市庁舎前の噴水旧市街にある市庁舎前の噴水。西洋彫刻でお馴染みの人面をしたマスカロン “Mascaron” が口から水を吐いています(^^;

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「ナイチンゲールとその他の寓話」~初日

ナイチンゲール今夜いよいよ「ナイチンゲールとその他の寓話」が初日を迎えます。一昨日の「ドン・ジョヴァンニ」に続いて昨日はグルックの「アルセステ」が初日だったので、今夜は3作目の初日になるわけです。
ストラヴィンスキーの小品を集めた第1部では、中国の影絵芝居を元にアクロバットのダンサー達が、舞台奥に掛けられたスクリーンにそれぞれの作品のストーリーを“体を使って”映し出します(!)。
しかし、今回最も目を見張るのは、第2部の「ナイチンゲール」の演出でしょう。オケピットにはおよそ7万リットルの水が張られ、そこで、「映像の魔術師」と評されるケベック生まれの演出家、ロベール・ルパージュが作り出す不思議な世界が繰り広げられます。
ベトナムの水上人形劇「ムアゾイヌオック」にヒントを得、日本の伝統芸能「文楽」を融合させたという今回の演出では、題名役のソプラノ以外のソリストは皆半身“プール”に浸かり、それぞれ人形を操りながら歌います。幸い、合唱はプールには浸かりませんが、ソリスト同様それぞれが人形を操りながら歌うのは一緒。人形を操ったり舞台変換も行う黒子風に扮したダンサー達はプールにも入ったりするので、全身ウエットスーツに身を包み頭の天辺から爪先まで真っ黒です。また、プール(オケピット)の両脇には歌舞伎の「セリ」のような舞台があったり、メイクは歌舞伎の隈取風です!?
オケピットはこのような理由で“メイン・ステージ”と化しているので、オーケストラは舞台奥に配され、その前で振る指揮の大野さんは僕らの後ろにいるので、ホール内の数箇所に設置されたモニターを通してしか見ることが出来ません。
因みに、「ナイチンゲール」は中国が舞台。中国皇帝は中国語では「黄帝」と書くそうですが、皇帝が取っ替え引っ換え違う色の衣装に着替えるので、「皇帝は黄色しか身に付けない!」と中国出身の同僚が怒ってました。その他、赤は「中国皇帝に忠実に仕える臣下」を示す色だそうですから、侍従(バリトン)や廷臣(合唱)の衣装は何色が適切なのかお分かりでしょう。
西洋人の想像する「アジア」は、時に、非常に理解に苦しむことが多々ありますが、文化・伝統くらいは少し勉強しても良いんじゃないかと思います。それとも、これも「ルパージュ・マジック」の醍醐味なんでしょうかね(^^;

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セザンヌのアトリエ

「ナイチンゲール」の初日を明日に控えて、今日は丸一日オフだったので、町外れにあるセザンヌのアトリエまで行ってみました。朝からとても暑くてシンドかったですけどね(@@;

セザンヌのアトリエ建物の2階にあるアトリエ内は撮影禁止なので、庭からアトリエがある窓を撮ってみました。
僕が行った時は、丁度、日本人観光客のツアーが2組ほど入れ替わり立ち代りで、少しの間、日本人で一杯になりました(^^;

ローヴの丘からアトリエから更に徒歩で10分ほど登ったローヴの丘に、セザンヌがモチーフとしてことのほか愛したサント・ヴィクトワール山がよく見える場所があります。この山は何と油絵44点、アクアレル(水彩画)43点もの作品に登場するとか。

セザンヌのプレート市内のあちこちにセザンヌの縁のルートを辿れるように、道にこんなプレートが嵌め込まれています。
「C」の中に描かれているのは、エクサン・プロヴァンスの紋章です。

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ジュ・ドゥ・ポム劇場

サッカー・ワールドカップ、日本残念でしたね。でも、良い試合でした。お疲れ様!

ジュ・ドゥ・ポム劇場さて、今日の午後は、「ナイチンゲール」のオケ付き舞台稽古、しかも衣装付きだったので予定より少し早い楽屋入りでした。また前半、客席には400人余の小学生が見学に来ていました。
今夜はその他の作品のリハーサルなのでオフ!明日は朝からなので、ゆっくり休養といきたいところです(^^)
今回のプロダクションで「ナイチンゲール」は、休憩後の第2部に上演され、それに先立つ第1部には同じくストラヴィンスキーの小品が上演されますが、その殆どがオペラやバレエ等の舞台作品ではないところが興味深いです。
先日書いた「4つのロシア農民の歌」は女声合唱ですが、その他、「ラグタイム」(1918年)、「クラリネットのための3つの小品」(1918年)、「バルモントの2つの詩」(1954年改訂版)、「プリバウトキ」(「戯れ歌」1914年)、「猫の子守唄」(1915年)、「きつね」(1916年)が演奏されます。
「ラグタイム」は11の楽器からなる管弦楽曲、「クラリネットのための3つの小品」はクラリネット・ソロによる曲なので分類上は室内楽、続く3タイトルは歌曲集で、ストラヴィンスキー自身が「男声によって歌われるのに適している」と言っていた「プリバウトキ」は、実際には女声によって歌われることの方が多く、今回もメゾ・ソプラノによって歌われます。コントラルトと3本のクラリネットのために書かれた「猫の子守唄」は、全4曲からなる4分足らずの小品ですが、1919年ウィーンでの初演に際してウェーベルンが絶賛したという曲です。
そして、最後の「きつね」は、元々はバレエ音楽として書かれたものですが(1922年パリ・オペラ座初演)、分類上はブルレスケ(仏語ではブルレスク “bourlesque”、日本ではしばしばブーレスク)という「ユーモアと辛辣さを兼ね備えた、剽軽でおどけた性格の楽曲」(Wikipediaより)に属します。この作品のストーリーも、「雄鶏を狙うきつねを猫とヤギが妨害する」という滑稽なロシア民話が元になっていて、それぞれを4人の男声ソリストが歌います。ストラヴィンスキーはこの曲がバレエ音楽と言う性質からなのか、作曲時には4人のソリストをオーケストラ・ピットに配するように指定していますが、今公演では舞台上にいます。

写真は、エクサン・プロヴァンス音楽祭の会場の1つである、ジュ・ドゥ・ポム劇場 “Théâtre du Jeu de Paume” というこの町で最も古い劇場の1つです。ルイ14世が、「ジュ・ドゥ・ポム」の練習に使ったという球技場を18世紀になって劇場に作り変えたそうです。ジュ・ドゥ・ポムは、手のひら(ポム)やグローブでボールを打ち合うことからその名が付いたようで、8世紀にフランスで発生した「ラ・スール」 “La Soule” がその原型と言われ、フランスの王侯貴族の間で流行した球技です。また、英仏の百年戦争中、アジャンクールの戦いで囚われの身となったオルレアン公と共にイギリスにこの球技が伝わり、後にテニスが誕生したとも言われています。
この写真は音楽祭のサイトから拝借したものですが、この18世紀イタリア様式の馬蹄形劇場の大きさと言い形と言い、写真を見た途端、僕がまだイタリアにいた頃に歌ったことがある、その昔、ベニアミーノ・ジーリも歌ったと言うピサ近郊の小さな町の劇場を思い出しました。
今年の音楽祭では、主に国際音楽アカデミー受講生、修了生のコンサートやリサイタル等が催されます。

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