今日から万霊節のお休みで、月曜日までオペラ座のリハーサルも一休みです。突然の耳の不調から2週間余、ステロイド薬の投与が終わった途端に現れた様々な症状に、ここ2~3日は生きた心地がしませんでした。
先週の金曜日に耳鼻科の医師の診察を受けた際に、「何か異常があったらすぐに連絡するように」と言われていたので、一昨日(木曜日)苦痛に耐えられなくなってついに電話を掛けたんです。ところが、「先生は11月2日まで万霊節の休暇でいません」と秘書に冷たくあしらわてしまいました。それでも何とかして連絡を取る方法はないのかと食い下がったのですが、「残念ながら先生と連絡を取る事は出来ませんし、私にはあなたの為に出来る事は何もありません」と一点張り。確かに秘書が言うのは最もな事かもしれません。仕事とプライベートを完全分離している人が多いフランスの場合、患者の容態よりもプライベートの方が優先なんていう事もありなんでしょうね。また、生憎その日は、僕の主治医も休診日で連絡を取りたくとも取れず、云わば八方塞りという状態でした。幸い、オペラ座のリハーサルは午前中だけだったので、昼食を済ませるとそのまますぐに寝てしまいました。
前日は思いの外、十分な休養を取ったお陰でしょうか、昨日の朝は目覚めた時には爽快というほどではありませんでしたが、それまで数日間感じていた不快感は余りありませんでした。ところが午前中のリハーサルの後半、これまで経験した事のないような事が起こりました。
それは激しい頭痛を伴い、視界の中心を白い影が邪魔をして眼が見えなくなったんです。その影は視界の外側へと徐々に広がり歯車の様な形へと姿を変え、視界は極端に狭まって殆ど何も見えなくなりました。その状態が2~30分続いたんです。
不思議な事に、オペラ座の外に出ると症状は徐々に消えて、お陰で無事に帰宅する事が出来ました。オペラ座の地下4階のリハーサル室は、普段でも不快に感じる事がたまにありますが、昨日は色々な状況が重なってついにこんな事になってしまったのかもしれません。
家に着くと、取るものも取り敢えず主治医のところに電話をしました。応対したのは秘書でしたが、「今日は空いている時間はない」と言われたところ、症状を説明して無理矢理19時半に入れてもらいました。つまり本来なら通常の診察が終了する時間です。

ストラヴィンスキーの「ナイチンゲール~」が終わって、週末2日間休んだ後、月曜日からはプーランクの「ティレジアスの乳房」の立ち稽古が始まりました。前のエントリーで書いた通り、今作品では端役を演る事になってしまったので、昨日と今日は立ち稽古が始まったばかりという所為もありますが、朝から晩まで拘束時間だけは結構長くて辛かったです。幸い、他のコーラス・メンバーとは演技が違うので、彼等が稽古している間、また、他のソリスト達が稽古している間は休んでいられたのはちょっとだけ助かりましたけどね。
定年延長反対の全国ストやデモの影響で公演日程の変更、延期を余儀なくされたストラヴィンスキーの「ナイチンゲールと他の寓話」が、予定より1日遅れて22日無事に全公演日程を終了しました。
先週金曜日に突然僕を襲ったのは、右耳の難聴でした。暫くすると痛みも治まり聴力も幾分回復したので、主治医の指示に従ったのです。ところが案の定、20日の朝3時15分頃、もう一度激しい痛みが襲ってきました。今度はその痛みの所為か左耳の方にまで耳鳴りを感じ、それが1時間近くも続いたのです。































